今でこそ出張の機会が少なくなりましたが、
数年前までは年の三分の一ぐらいは家を空けているようなイメージでしたから、
その中には不倫相手同伴なんてことは結構ありました。
ずっとアパレル関連の仕入れや生産に関わっていたので、
出張となれば海外もたまにありますし、
国内も日本全国津々浦々その気になれば出張という名目で行くことができたのです。
一番遊んでいた頃は不倫相手も一人ではなかったですから、
タイミングさえ合えば誰かしら旅行の相手はいるものですし、
ましてや自分の旅費は会社から出るのですからこんなに都合のいいことはありません。
仮に妻に問い詰められても実際に仕事がらみですからどれだけでもアリバイはあるわけで、.
後ろめたい気持ちはあるもののバレるかもという怖さはほとんど感じません。

記憶に残るのは海外のコレクションシーズンのことでしょうか。
一緒に行ったのは一般の企業勤めのOLさん、ファッションが大好きでずっと
憧れていたというのでじゃあ行こうということになりました。
パリコレやミラノコレクションなんてオシャレな人たちの祭りみたいな雰囲気ですから、
普段いろんなブランドを見ている彼女にとってこんなにテンションが上がる期間はありません。
朝から晩までずっと楽しそうにしてましたね。
ただ私の場合は業界の知り合いにもたくさん会う場面があるので、
さすがに不倫旅行で来てますなんて悟られるわけにもいきません。
一応は同業者で懇意にしている仲間というていで振舞ってました。

夜は夜でその気になればいろんな食事の誘いもあるのですが、
その時だけは彼女と二人で過ごしたいので日本人客の少ないエリアを選んで食事、
彼女が行きたそうな雰囲気のスポットを現地のアテンドができる友人に下調べしてもらいました。
国内とは違うムードある雰囲気のデート、やっぱり旅先ならではの開放感は快感ですね。
まあ国内でもちょっとした温泉旅行なら近い雰囲気が味わえるのですが、
不倫相手のテンションが高いというのは女性から見れば海外の方なんでしょう。
さすがに会社の同僚と二人で出張の時はそういうわけには行きませんが、
一人で行く時は気楽でいいものです。

一つ困るとすると買い物ですね。
せっかくの海外なので彼女はやたらと買い物したがります。
それも普段より安く買えるトップブランドばかり、
一応不倫相手として何も買ってあげないわけにもいかないですし、
と言っても日本にいる妻に手ぶらでというわけにも。
楽しい数日とはいえその代償として高くつくのは仕方ないのかもしれません。