1.大学生活のはじまり。

私は都内に住む30歳の会社員(男)です。
今から数年前の大学生だったころの話です。
入学してまもなく、履修登録をし、初めての電車通学にも慣れ、
緊張も少しずつ解けてきて、何人か少しずつ友達もでき、大学生活に慣れてきました。
そして、不安と期待が半々だった大学生活がどんどん楽しくなっていきました。
大学生中にやりたいことリストも作りました。

2.人生初の一目惚れ
大学生活が慣れてきたとある授業で見た目が本当にタイプの子と近くの席になりました。
私は友人のHくんに「女子大生ってみんな可愛いよね、例えばあの子とかさ」と
その子が見た目でタイプなことを遠回しに伝えると、
「あー、Tちゃんね。仲良いし、紹介するよ」と紹介されたのが最初に話した時でした。
背は私よりも少し低く、髪は茶髪でふんわりパーマがかかっており、話し方も柔らかく、
その瞬間から気になり始めました。一目惚れでした。

3.抑えられない気持ち
その日からTさんともっと仲良くなろうとして話しかける他、
帰宅後には電話もメールも頻繁にしてました。
Tさんと接すれば接するほど好きになっていき、
授業中もバイト中もTさんのことを四六時中考える様になっていました。
気持ちは完全に抑えられなくなっていました。
共通の友人の「第3者から見ても脈アリだと思うよ」という言葉を信じて
告白することを決めました。
その翌日の大学の帰り道、一緒に帰ろうと誘い、その最中に「話がある」
と近くの公園で思い切って告白すると、
「よろしくお願いします」の返答がありました。

その日から私たちの交際は始まりました。

4.嫌われないために一生懸命尽くした日々
交際が始まると、違う世界にいるような感覚になるほど毎日が楽しく、
一緒にご飯を食べている時、隣で歩いている時、どんな時でも幸せでした。
「私はずっと一緒いたい」「嫌われたくない」という気持ちから、
とにかくTさんに尽くしました。
行きたいところに連れて行き、プレゼントをあげることもありました。
本当に幸せな日々でした。

5.連絡が取れなくなる日々
付き合いだして4ヶ月がだった頃にTさんに
「家で大変なことが起こった。中々連絡が取れなくなるかも」と言われ、
咄嗟に「どんなこと?」と聞き返すも、
さすがに家の事情は中々話してくれませんでした。

家庭の事情なので、私もあまり深く追求せず
「いつでも力になるからね」と一言伝えました。

その日からTさんの言うように電話やメールの回数も減り、
会えない日も続き、
時には大学に来ない日も何日もありました。
私は「きっと家が大変なんだろう。今はしっかり見守ることにしよう」
と会いたい気持ちを我慢していました。

6.衝撃の告白と空っぽになった日々
そんな日が約1ヶ月半続いたある日、
Tさんから「会う時間できたからご飯に行こう」と言われ、
嬉しくてたまらなかった私はTさんの好きなイタリア料理店で楽しい時を過ごしました。
Tさんは笑顔で、相変わらず可愛いくて、
「家で色々大変なのに一緒にいる時は笑ってくれるなんて、本当に良い子だな」と
Tさんとの関係がこれからも続いていくことを信じました。
しかし、その翌日に事件ほ起きました。
授業がなかったのでバイトに行き、帰宅し携帯を見るとTさんから着信がありました。
私は嬉しくなり折り返しの電話をすると、真剣な声をしたTさんが電話口にいました。
そして、
「別れよう。もう私には別に付き合ってる人がいて、今その人と一緒に住んでる」
と言う言葉でした。
私は状況が掴めず「え?どういうこと?付き合ってる?誰と?いつから?」
とパニックになりながら質問をしても
「何で答えなけきゃいけないの?」
「あなたが私と付き合いたいって言うから付き合ってあげたじゃん。」
「あなたの願いを叶えてあげたんだから私の願いも叶えて。じゃあね。」
と一方的に電話を切られました。
納得しなかった私はすぐに折り返し電話をしましたが、
既に着信拒否をされていました。
あまりにもショックすぎて、
頭の中が空っぽになり、
何もできないほどになりその日から1週間大学もバイトも休みました。

7.Tさんの恋人
「このままじゃダメだ、空元気でいいからとにかく大学に行かないと」と思い、
傷ついていないフリをしながら大学に行くと、
Tさんの隣には大学で1番仲の良かったHくんの姿がありました。
Tさんは私の方に気づき、目があったのをわかっていながら
目の前でHくんとキスをしました。
私は人が信じられなくなりました。
1人で生きていこう、と思いました。

8.時間が解決してくれる
本当に好きになった人に浮気をされ、
そのまま別れを告げられ、
辛い日々を過ごしていっても、優しく声をかけてくれる人がいて、
遊びに連れ出してくれる友達がいました。
Tさんと過ごしていた時に中々遊びに行けなかった友達との時間を過ごして、
遊びで忙しい時間を作っていくと、
次第にTさんのことを考える時間は少なくなっていきました。

1年後、別の女性が想いを寄せてくれて、気持ちを伝えてくれました。
その時にはTさんへの未練は一切なくなっていたので、
その女性と新しい交際をはじめました。

その時、
辛い気持ちは一瞬で、どんなことも時間が解決してくれるのだと思いました。