受付に配属された女性が可愛いと独身の社員が騒いでいます。
 「いいね、若い人は楽しみがあって。」と部下に声を掛けました。
部下は「すごっく可愛いんですよ。部長は、もう、見ましたか。」と一生懸命です。

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「誰が彼女を落とすか、楽しみにしてるよ。」と嗾けてしまいました。

 確かに騒ぐことだけある美しい女性です。
あんな美人が受付にいると思うだけで心はワクワクしてきます。
朝会社に来て「お早う。」と彼女に声を掛け「今日も美人だね。」と通り過ぎていきます。

 受付の彼女から取引先の社員が来ていると連絡が入り受付に行きました。
ロビーで応対をしていると彼女がお茶を持ってきてくれました。
目敏い取引先の社員が
「美人ですね。こんなに綺麗な人が受付にいるとライバル社が増えて困っいますよ。」
と彼女を喜ばせていました。
私も「そうなんですよ、若い男性社員はみんな彼女の虜ですよ。」と場が和みます。

 取引先の社員が帰った後で私は彼女に
「ありがとう、お陰で話しもトントン拍子に進んだよ。」
と声を掛けました。彼女が私に微笑んで手招きをしています。
「えっ、何?」と耳を彼女に向けました。
彼女は小さな声で「虜になっているのは若い人だけですか?」と聞くので
「あっ、本部長も君にゾッコンみたいだよ。」と口から出任せで答えました。

彼女は真顔になって「私が聞きたいのは部長の気持ちです。」と口を尖らせています。
私は持っていた書類を床にぶちまけてしまいました。
慌てて書類を拾っていると彼女も一緒に書類を拾ってくれました。
彼女が書類を私に渡すとき「気がついて貰えてなかったんですね。」
私はこの言葉を耳にし、狐に摘まれた想いでした。

 翌日の朝、彼女にいつも通り「お早う。」と声を掛けました。
彼女はホッペタを大きく膨らませ私を睨んでいます。
私は彼女のそばへ行き「昨日のホンキ?」と言葉少なに聞きました。
彼女は「冗談なんかじゃありません。」と本気みたいです。
私は昼食を一人で外で取りました。

彼女の言葉が私の男心に火を付けたのです。
昼食の帰りしな私は彼女に「仕事が終わったら駅で待ってて」と小声で言いました。
彼女はニッコリ微笑んで頷いています。
駅でバッタリ会ったことにすれば会社の人間に見られても怪しまれることはないでしょう。

 駅で待つ彼女と地下街を歩きました。
彼女と二人で食事をし、週末に横浜で会う約束をしました。
若い彼女と歩いていると周囲の目が気になりました。
彼女はそんなことは気にも止めない様子で腕を組んできます。
その日、私は彼女と横浜でベッドを共にしました。
私は彼女と月一で旅行を楽しんでいます。妻には勿論出張と言ってあります。

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