私は、友人のA子と「二人で旅行をする」ことにしました。
実は、それぞれの不倫相手と旅行をすることを計画したのです。
私には建設会社に勤める夫と二人の子どもがいます。.
主人は仕事が忙しく帰宅は深夜、早朝には出社という夫不在の生活です。
子どもは二人とも高校生で母親の私が一晩留守にすると話したら飛び上がって喜んでいました。

 私は、不倫相手の男性と駅のホームで待ち合わせました。
しかし、都内を出るまでは離れて行動することにしました。
電車の中でも離れて座りました。誰の目に触れるか分からないからです。
都内を出ると私と男性は席を隣同士にして手を繋いで座っていました。
若い頃の恋愛を思い出します。彼と繋いだ手は離したくありません。
目が合えば照れくさく顔を下に向けています。時間が何十年も戻った感じです。
ソワソワ、ドキドキしています。

そんなとき、私の携帯電話が鳴りました。
主人からでした。私は驚きましたが何食わぬ顔で電話に出ました。
急な会議でスーツが必要になりYシャツの在処が分からないと言うのです。
私は彼と繋いだ手を離し、小声でYシャツの在処を伝えました。
気分は台無しになってしまいました。気を取り直して窓の景色を二人で楽しんでいると
今度は子どもからの電話です。夕飯を食べに出るにしても買うにしても
お金の在処が分からないと電話をしてきたのです。出掛ける前の昨日、
あんなに説明をしたのにとガッカリしました。

そんなことをしている内に目的地に着きました。
私と彼は人目を忍んでホテルに入りました。不倫旅行によくある落ち着いた日本旅館です。
部屋に通され新婚夫婦のように恥じらい小さくなって座っていると彼が
隣に座り優しく肩を抱き寄せてくれました。夜の食事の前に温泉に行き浴衣に
着替えると気分も最高潮です。食事を済ませ部屋に戻ると布団が二組並べて用意されています。
私が布団のすみに足を崩して座ると彼が私のそばに来て二人で横になりました。

浴衣を肩まで脱がされ胸が露わになる寸前に私の携帯がまた鳴りました。
私は携帯には出ずそのままにし彼に身を任せました。
彼の抱擁が始まり全身を愛撫されています。主人とはここ数年セックスレスです。
彼が私の体を満たしてくれています。その晩は彼に何度も何度も抱かれ
私は「女」なのだと改めて実感しました。彼は疲れて寝ています。

 携帯にメールが届いていました。主人からです。
「こんな時だから言うけどいつもありがとう、お前がいないと俺は寂しいよ」
とありました。
主人はいくら遅くなっても外には泊まらず家に帰り早朝家を出ます。
私は取り返しのつかないことをしてしまったと後悔をしました。